「食後に眠くなる人」だと思って40年
それが気質じゃなくスパイクだと知ったのは、48歳になってからだった。
人生でいつも劇的な「血糖値スパイク」に悩まされてきたということに37歳になって知りました。ただ食後に眠くなる人なんだと思ってた。
高校で気づいた
昼休みの後の5限、教室の机に頭が落ちた。「お前よく寝るな」と笑われていた。睡眠時間は十分なのに、午後だけ別人になる。それを『眠気に弱い体質』だと記憶に書き込んだ。
20代、パスタを食べた後の30分
新宿のカフェでランチパスタを食べると、30分後には目が開かなくなった。MTGの予定が後ろに入っていれば、外でブラックコーヒーを買ってから戻った。一度も「これが体内で何が起きてるのか」を考えなかった。
40代、ラーメンと、椅子
家で昼にラーメンを食べた日、夕方までキーボードが進まなかった。仕事のリズムが日によってバラつく原因を『その日のメンタル』だと思ってた。40年、ずっとそれで説明してきた。
40年
高校 1 年で「眠くなる人」だと自己定義してから、48歳までその仮説は一度も疑われなかった。仮説のまま事実として運用される、というのが一番怖い。
CGMを腕に巻いた
去年、リブレを2週間。針が腕に刺さりっぱなしで、スマホをかざすと血糖値が読める。最初の3日は『へえ』だった。1週間目に、自分のグラフを見た。
パスタの30分後、スパイク
食後 30 分でグラフがロケットみたいに上がっていた。1時間後にピーク、1.5時間後に急降下。眠気が来るタイミングと完全に一致していた。気質じゃない。化学反応だった。
朝のコーヒーだけの日、平らだった
朝食を抜いてコーヒーだけにした日、グラフは机のように水平。午後の集中力が落ちない。何十年も毎日経験していた『午後の墜落』が、一日消えた。これは個人体験のサンプル1だが、自分の身体での因果はもう動かない。
落合さんは37、僕は48
自分は眠くなる人
高校で書き込んだ仮説をずっと使い続けた。原因を『性質』に押し込むと、対策は「気合い」しか残らない。
自分の身体は古典物理
グラフを見るだけで、何を食べたら何が起きるかが因果でわかる。仮説を更新するためのコストは、針1本と2週間だった。
¥7,000
2 週間分の CGM、約 7,000 円。10 年早く知っていれば、と思うが、知らずに済ませた 40 年もまた自分の一部ではある。
観測しないのが哲学だ。でも身体は古典系なので、観測しないと見えない。これは矛盾じゃなく、レイヤーが違う。
昼の主食を半分にした
ラーメン1杯を半分にして、サラダチキンを足す。グラフの山が劇的に下がった。味の犠牲が思っていたほどない。
食後 15 分歩く
食後にすぐ座らず、15 分だけ近所を歩く。これだけでスパイクが半分になる。CGM のグラフはそれをはっきり描く。これも個人サンプル1の話だが、自分の身体には効いていた。
眠くならない日が増えた
月の半分以上、午後の墜落がなくなった。40 年信じていた「気質」は、思ったよりも簡単に書き換わった。
自分の身体の仮説、いつ書いた?
高校で書いた自己定義を、40年そのまま使ってる人は、たぶんもう少しいる。落合さんが 37 で気づいた話に「同じ」と書いた人は、自分も含めて Reply に並んでいた。観測しない哲学のうちのスタジオが、なぜ身体だけは計測するか、という話でもあります。