Particles and WavesPAW

FUNNEL ANALYSIS FOR iOS

アプリを触ってくれる人は、
どこで消えているのか。

ファネルは、上から下まで同じ方法で改善するものではありません。ある段では母数を増やし、次の段ではコンバージョンを上げる。まず上流から、順番に見ていきます。

認知ストア価値体験購入継続

1本のファネル。
でも、段ごとに仕事は違う。

各段には「いま何人いるか」という母数と、「次の段へ何%進んだか」という転換率があります。成長させるには、どちらを動かすのかを分けて考えます。

USER JOURNEY数字は説明用の例
1. 認知投稿・検索結果などで存在を知る
10,000
2. ストア表示App Storeの商品ページまで来る
900
3. ダウンロード入手を完了する
270
ストア計測 ← → アプリ内計測
4. 初回起動実際にアプリを開く
240
5. 価値体験最初のコア行動を終える
105
6. 購入課金・買い切りに進む
18
7. 継続翌月も価値を受け取り続ける
12
上流の大きな落差だけを見ない。売上に近く、自分で直せる段ほど、改善の価値が高いことがあります。

THE TWO LEVERS

母数を増やす。転換率を上げる。

「人が足りない」のか、「来た人が次へ進めていない」のか。ここを混ぜると、広告でオンボーディングの問題を隠したり、UI改善で認知不足を解決しようとしたりします。

知られなければ始まらない。
でも、知られるだけでも進まない。

認知、App Store表示、ダウンロード。上流だけでも、段が変われば改善対象は変わります。

01

認知 → App Store表示

認知した人 商品ページを見た人

VOLUME

認知の母数を増やす

検索露出、SNS、記事、口コミ、広告、App Store内ブラウズ。まず「知られる回数」を増やす。

CONVERSION

クリック率を上げる

検索結果で見えるアイコン、アプリ名、短い約束。誰向けで何が得られるかを一瞬で伝える。

02

App Store表示 → ダウンロード

商品ページを見た人 ダウンロードした人

VOLUME

質のよい来訪を増やす

検索語や投稿の約束と、商品ページの内容を合わせる。広い流入より「期待が一致した流入」。

CONVERSION

ストアCVRを上げる

1〜3枚目のスクリーンショット、プレビュー、レビュー、価格、説明。機能一覧より利用後の変化を見せる。

App Storeリンク: ?pt=XXXX&ct=x_launch_01&mt=8

自分で配るリンクにはキャンペーン名を付けます。流入量だけでなく、その後のダウンロードや継続の質まで入口別に比べられます。

インストールは成功ではない。
価値に触れて、初めて前進する。

ここで計測はApp Store Connect側からFirebase / GA4側へ移ります。数字を個人単位で無理につなげず、同じ期間の段として見ます。

STORE SIDE

App Store Connect

  • 表示・商品ページ閲覧
  • 初回DL・再DL
  • ソース・キャンペーン
計測の境界
APP SIDE

Firebase / GA4

  • first_open
  • オンボーディング
  • 最初の価値体験
03

初回起動 → 最初の価値体験

アプリを開いた人 価値に触れた人

VOLUME

初回起動を取りこぼさない

ダウンロード後すぐ使える状態、クラッシュ防止、重い初期処理の短縮。ストアとアプリの約束も揃える。

CONVERSION

Time to Valueを短くする

説明を読む前に試せる、権限要求を遅らせる、空画面を作らない。コア体験までのタップを削る。

54%SETUP
MY AI OSHILUMI架空AIクリエイター
初回ガイド · 30秒

まずは動画・配信を合わせる

チャンネルを選ぶだけで、最新動画や配信予定がこの部屋にまとまります。

  1. 候補からチャンネルを選ぶ
  2. 最新コンテンツが自動で並ぶ
ここをタップして選ぶ
EXAMPLE · notaps Oshi

「ガイドを見た」ではなく、
「推しの動画が並んだ」を測る。

ガイドの表示やボタンタップは途中経過。本当に測りたいのは、チャンネルが選ばれ、最新動画が並び、「使う意味」が見えた瞬間です。

guide_viewedchannel_selectedcontent_loaded

先に便利さを知ってもらう。
値段の話は、そのあと。

購入率だけを上げようとして、初回起動直後にペイウォールを出すと、価値を知らない人に価格だけを見せることになります。まず「これなら使いたい」という小さな成功を作ります。

04

価値体験 → 購入

便利さを理解した人 お金を払った人

VOLUME

価値体験の回数を増やす

一度きりではなく、保存・作成・再生など「もう一度使いたい」場面をアプリ内に作る。

CONVERSION

価格と価値を接続する

価値を感じる前に売らない。何が解放され、生活がどう変わるかを示し、適切な瞬間に購入を提案する。

価値体験利用の反復購入提案購入

売れたかではなく、
来月も価値が続くか。

買い切りなら購入が大きな到達点です。サブスクリプションでは購入は新しいファネルの入口。継続率、解約、復帰をコホートで見ます。

DAY 0購入

約束した価値がすぐ始まる

WEEK 1習慣化

繰り返す理由と通知の適量

MONTH 1更新

支払い以上の価値が残る

AFTER CHURN復帰

改善・新機能・再開しやすさ

継続の母数

購入者数を増やすだけでなく、初月に十分な価値を受け取れた購入者を増やす。

更新率

定期的に戻る理由、蓄積されるデータ、新しい価値、適切な通知で更新の意味を作る。

解約理由

価格、使わなくなった、期待との不一致を分ける。全部を「高い」でまとめない。

復帰率

解約を終点にしない。再開時に設定や履歴が残り、すぐ価値へ戻れるようにする。

最初は、意思決定に必要なイベントだけ。

  1. 各段の母数を定義する

    認知、商品ページ、DL、初回起動、価値体験、購入、継続。

  2. 価値体験を1文で決める

    「ユーザーが初めて○○できた状態」。画面表示ではなく成果で書く。

  3. Firebase DebugViewで確認する

    イベント名とパラメータが意図どおり届くか、実機で見る。

  4. GA4のファネル探索に並べる

    first_openから価値体験、購入、継続までを置く。

  5. 入口またはコホートで分ける

    キャンペーン、初回起動週、プランなど、仮説に近い1軸から比較する。

  6. 1回に1つの段を直す

    母数か転換率かを決め、変更前後を同じ条件で見る。

ファネル分析は、すべてを一度に改善する道具ではない。
次に直す1段を決めるための道具だ。

開発者仲間に共有する

母数と転換率を、分けて考える。