一級ボイラー技士 一問一答 無料問題17問|解答・解説・根拠つき
アプリに収録している119問から、出題範囲をまんべんなく17問選びました。本試験問題の転載ではない独自問題です。答えと解説は、各問題の「答えを見る」を開くと表示されます。登録は要りません。
問1
取り扱うボイラーの伝熱面積の合計が500平方メートル以上の場合(貫流ボイラーのみを取り扱う場合を除く)、ボイラー取扱作業主任者に選任できる者はどれか。
- 1特級又は一級ボイラー技士免許を受けた者
- 2ボイラー取扱技能講習を修了した者
- 3一級ボイラー技士免許を受けた者
- 4特級ボイラー技士免許を受けた者
- 5特級、一級又は二級ボイラー技士免許を受けた者
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正解: 4 特級ボイラー技士免許を受けた者
ボイラー則第24条は伝熱面積の合計で作業主任者の資格区分を定める。500平方メートル以上は特級のみ(貫流ボイラーのみを取り扱う場合を除く)。
根拠: ボイラー及び圧力容器安全規則 第24条
問2
円筒形の胴に内圧が作用するとき、胴板に生じる応力について正しいものはどれか。
- 1応力は板厚に比例する
- 2両方向の応力は等しい
- 3応力は胴の直径に反比例する
- 4長手方向の応力が周方向の2倍になる
- 5周方向(円周方向)の応力は長手方向(軸方向)の応力の2倍になる
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正解: 5 周方向(円周方向)の応力は長手方向(軸方向)の応力の2倍になる
薄肉円筒の内圧による応力は、周方向σ=PD/(2t)、長手方向σ=PD/(4t)。周方向が2倍なので長手継手(縦の溶接線)のほうが厳しく、強度計算は周方向応力で行う。
根拠: ボイラーの構造(ボイラー工学の確立知識)
問3
燃料の高発熱量と低発熱量の違いとして正しいものはどれか。
- 1両者の差は灰分による
- 2低発熱量のほうが高発熱量より大きい
- 3高発熱量は燃焼で生じた水蒸気の凝縮潜熱を含み、低発熱量はそれを差し引いた値である
- 4高発熱量は実測できない
- 5気体燃料では両者は等しい
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正解: 3 高発熱量は燃焼で生じた水蒸気の凝縮潜熱を含み、低発熱量はそれを差し引いた値である
燃料中の水素の燃焼で生じる水蒸気の潜熱を含めたのが高発熱量(総発熱量)、含めないのが低発熱量(真発熱量)。ボイラーの排ガスは水蒸気のまま出るので効率計算は低発熱量基準。
根拠: 燃料及び燃焼(燃焼工学の確立知識)
問4
ボイラーの点火前の準備として正しいものはどれか。
- 1吹出し弁を開けたまま点火する
- 2炉内換気は不要
- 3水位は点火後に確認する
- 4水位が常用水位付近にあることと水面計の機能を確認し、空気抜き弁を開き、吹出し弁の閉止と圧力計の指示を確認する
- 5空気抜き弁は閉じたまま点火する
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正解: 4 水位が常用水位付近にあることと水面計の機能を確認し、空気抜き弁を開き、吹出し弁の閉止と圧力計の指示を確認する
点火前は水位・水面計・圧力計・吹出し弁の閉止・空気抜き弁の開・燃料系統・ダンパーの調子を確認し、燃焼室と煙道を十分に換気してから点火する。
根拠: ボイラーの取扱い(運転・水処理の確立知識)
問5
安全弁が2個以上ある場合の調整について、法令上正しいものはどれか。
- 1他の安全弁は最高使用圧力の10パーセント増以下でよい
- 2すべての安全弁を最高使用圧力の3パーセント増で調整する
- 32個目以降は調整不要
- 4特例はない
- 51個を最高使用圧力以下で作動するように調整したときは、他の安全弁を最高使用圧力の3パーセント増以下で作動するように調整できる
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正解: 5 1個を最高使用圧力以下で作動するように調整したときは、他の安全弁を最高使用圧力の3パーセント増以下で作動するように調整できる
ボイラー則第28条第1項第1号は安全弁を最高使用圧力以下で作動するよう調整することを求め、第2項は2個以上ある場合に1個を最高使用圧力以下、他を3パーセント増以下とする特例を置く。
根拠: ボイラー及び圧力容器安全規則 第28条
問6
水管ボイラーの自然循環について正しいものはどれか。
- 1降水管は加熱される必要がある
- 2循環比は1である
- 3高圧ほど循環力が強くなる
- 4降水管と蒸発管の水と気水混合物の密度差で循環し、高圧になるほど密度差が小さく循環力が弱まる
- 5ポンプで強制的に循環させる
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正解: 4 降水管と蒸発管の水と気水混合物の密度差で循環し、高圧になるほど密度差が小さく循環力が弱まる
自然循環は加熱される蒸発管内の気水混合物と加熱されない降水管内の水の密度差を駆動力とする。圧力が上がると水と蒸気の密度差が減るため、高圧では強制循環ボイラーや貫流ボイラーが使われる。
根拠: ボイラーの構造(ボイラー工学の確立知識)
問7
炭素1kgを完全燃焼させるのに必要な理論酸素量として正しいものはどれか(C+O₂→CO₂、原子量C=12、O=16)。
- 1約2.67kg(標準状態で約1.87m³N)
- 2約11.5kg
- 3約3.67kg
- 4約1kg
- 5約8.89kg
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正解: 1 約2.67kg(標準状態で約1.87m³N)
C+O₂→CO₂ より炭素12kgに酸素32kgが要るので1kgあたり2.67kg。空気中の酸素は質量比約23.2%なので理論空気量は約11.5kg(体積で約8.89m³N)。
根拠: 燃料及び燃焼(燃焼工学の確立知識)
問8
運転中の水面計の機能試験について正しいものはどれか。
- 1水面計の試験は月に1回でよい
- 22個の水面計の水位が違っても問題ない
- 3試験は圧力がゼロのときにしか行えない
- 4蒸気側・水側のコックを操作して蒸気と水を吹き出し、通路が詰まっていないことと水位が速やかに戻ることを確認する
- 5試験中は水位を見なくてよい
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正解: 4 蒸気側・水側のコックを操作して蒸気と水を吹き出し、通路が詰まっていないことと水位が速やかに戻ることを確認する
水面計の機能試験は連絡管の詰まりを見つけるために行う。蒸気コック・水コック・ドレンコックを順に操作し、水位が勢いよく戻ることを確認する。二つの水面計の指示が違えば片方が詰まっている。
根拠: ボイラーの取扱い(運転・水処理の確立知識)
問9
ボイラーの定期自主検査の頻度として、法令上正しいものはどれか。
- 1頻度の定めはない
- 2使用を開始した後、1年以内ごとに1回
- 3使用を開始した後、1月以内ごとに1回
- 4使用を開始した後、6月以内ごとに1回
- 5使用を開始した後、1週間以内ごとに1回
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正解: 3 使用を開始した後、1月以内ごとに1回
ボイラー則第32条第1項は使用開始後一月以内ごとに一回の定期自主検査を求め、一月を超える期間使用しないボイラーはその期間を除き、使用再開時に検査する。
根拠: ボイラー及び圧力容器安全規則 第32条
問10
ガラス水面計について正しいものはどれか。
- 1ガラス水面計の可視範囲の最下部が安全低水面と同じ高さになるように取り付ける
- 2丸形ガラス水面計は高圧用である
- 3可視範囲の最上部が安全低水面になるように取り付ける
- 4水面計の機能試験は月1回でよい
- 5水面計は1個あれば足りる
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正解: 1 ガラス水面計の可視範囲の最下部が安全低水面と同じ高さになるように取り付ける
ガラス水面計は最下部が安全低水面の位置に来るよう取り付け、原則2個以上備える。丸形は低圧、平形反射式・透視式・二色式は高圧に用いる。
根拠: ボイラーの構造(ボイラー工学の確立知識)
ここまで10問。アプリには全119問と本番形式の模試があります。
問11
完全燃焼を得るための燃焼の条件(3T)として正しい組合せはどれか。
- 1温度、圧力、湿度
- 2燃焼温度(Temperature)、燃焼時間(Time)、空気との混合・乱れ(Turbulence)
- 3温度、灰分、水分
- 4時間、距離、速度
- 5燃料、空気、点火源
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正解: 2 燃焼温度(Temperature)、燃焼時間(Time)、空気との混合・乱れ(Turbulence)
燃焼の3要素(燃料・空気・点火源)に対し、完全燃焼の条件は十分な燃焼温度、燃焼に必要な滞留時間、燃料と空気の良好な混合(乱れ)の3T。
根拠: 燃料及び燃焼(燃焼工学の確立知識)
問12
ボイラーを長期間休止するときの乾燥保存法について正しいものはどれか。
- 1吸湿剤は不要
- 2ボイラー水を全部排出して内部を乾燥させ、シリカゲル等の吸湿剤を入れて密閉する
- 3内部を湿らせておく
- 4水を満たしたまま放置する
- 5短期休止に限って行う
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正解: 2 ボイラー水を全部排出して内部を乾燥させ、シリカゲル等の吸湿剤を入れて密閉する
乾燥保存は水を抜いて内部を完全に乾燥させ、吸湿剤(シリカゲル・生石灰)を入れて密閉する。短期の休止では脱酸素剤とアルカリで処理した水を満たす満水保存を用いる。
根拠: ボイラーの取扱い(運転・水処理の確立知識)
問13
変更届の対象となる部分に変更を加えた者が受けなければならない検査として、法令上正しいものはどれか。
- 1登録製造時等検査機関の構造検査
- 2登録性能検査機関の性能検査
- 3所轄労働基準監督署長の変更検査
- 4都道府県労働局長の使用検査
- 5検査は不要
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正解: 3 所轄労働基準監督署長の変更検査
ボイラー則第42条は、第41条の部分に変更を加えた者に所轄労働基準監督署長の変更検査を求める。署長が必要がないと認めたボイラーは除かれる。
根拠: ボイラー及び圧力容器安全規則 第42条
問14
ボイラーの自動制御における制御量と操作量の組合せとして正しいものはどれか。
- 1蒸気圧力を燃料量と空気量で、ドラム水位を給水量で、炉内圧力を排出ガス量で制御する
- 2ドラム水位を燃料量で制御する
- 3蒸気温度を給水量で制御する
- 4炉内圧力を給水量で制御する
- 5蒸気圧力を給水量で制御する
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正解: 1 蒸気圧力を燃料量と空気量で、ドラム水位を給水量で、炉内圧力を排出ガス量で制御する
制御量に対する操作量:蒸気圧力→燃料量・空気量、蒸気温度→燃料量・スプレー水量、ドラム水位→給水量、炉内圧力→排出ガス量、空燃比→燃料量・空気量。
根拠: ボイラーの構造(ボイラー工学の確立知識)
問15
微粉炭燃焼の特徴として正しいものはどれか。
- 1石炭を微粉にして空気と共に吹き込むため燃焼速度が速く、小さい空気比で完全燃焼でき、負荷変動への応答が良い
- 2小容量ボイラーに適する
- 3空気比を大きくしないと燃えない
- 4火格子の上で燃焼させる
- 5灰の処理が不要
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正解: 1 石炭を微粉にして空気と共に吹き込むため燃焼速度が速く、小さい空気比で完全燃焼でき、負荷変動への応答が良い
微粉炭燃焼は石炭を微粉砕して空気とともにバーナから吹き込む。表面積が大きく燃焼が速いが、設備が大きく飛灰の集じんと粉じん爆発対策が要る。
根拠: 燃料及び燃焼(燃焼工学の確立知識)
問16
単純軟化装置(イオン交換樹脂)の働きとして正しいものはどれか。
- 1ナトリウム型陽イオン交換樹脂で水中のカルシウム・マグネシウムイオンをナトリウムイオンに置き換え、硬度を除く
- 2溶存酸素を除去する
- 3全溶解固形物を除去する
- 4pHを下げる
- 5シリカを完全に除去する
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正解: 1 ナトリウム型陽イオン交換樹脂で水中のカルシウム・マグネシウムイオンをナトリウムイオンに置き換え、硬度を除く
単純軟化はNa型陽イオン交換樹脂でCa²⁺・Mg²⁺をNa⁺と交換して硬度を除く。樹脂は食塩水で再生する。溶存固形物の総量は減らないので濃縮管理(吹出し)は依然として要る。
根拠: ボイラーの取扱い(運転・水処理の確立知識)
問17
一級ボイラー技士免許を受けることができる者の要件として、法令上正しいものはどれか(第101条第2号ロ又はハに掲げる者を除く)。
- 1二級免許を受けた後6月以上の経験があればよい
- 2特級ボイラー技士免許を受けた者に限る
- 3一級ボイラー技士免許試験に合格すれば経験は不要
- 4二級免許を受けた後5年以上の経験が要る
- 5二級ボイラー技士免許を受けた後2年以上ボイラーを取り扱った経験がある者、又は当該免許を受けた後1年以上ボイラー取扱作業主任者としての経験がある者で、一級ボイラー技士免許試験に合格したもの
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正解: 5 二級ボイラー技士免許を受けた後2年以上ボイラーを取り扱った経験がある者、又は当該免許を受けた後1年以上ボイラー取扱作業主任者としての経験がある者で、一級ボイラー技士免許試験に合格したもの
ボイラー則第97条第2号は、一級免許の要件を二級免許取得後二年以上の取扱経験又は一年以上の作業主任者経験と試験合格とする。試験の受験資格(第101条)は二級免許を受けた者等。
根拠: ボイラー及び圧力容器安全規則 第97条

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