クレーン・デリック運転士 一問一答 無料問題19問|解答・解説・根拠つき
アプリに収録している129問から、出題範囲をまんべんなく19問選びました。本試験問題の転載ではない独自問題です。答えと解説は、各問題の「答えを見る」を開くと表示されます。登録は要りません。
問1
つり上げ荷重と定格荷重の関係について、正しいものはどれか。
- 1定格荷重は、つり上げ荷重につり具の重量を加えたものである
- 2定格荷重は、ワイヤロープの切断荷重のことである
- 3定格荷重とつり上げ荷重は同じ意味である
- 4定格荷重は、つり上げ荷重からフックなどのつり具の重量を差し引いた、実際につることができる荷の最大の重量である
- 5定格荷重は、つり上げ荷重の2倍である
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正解: 4 定格荷重は、つり上げ荷重からフックなどのつり具の重量を差し引いた、実際につることができる荷の最大の重量である
つり上げ荷重は構造上かけられる最大荷重で、そこからフック等のつり具の重量を引いたものが実際に荷としてつれる定格荷重である。クレーン則第23条が使用を禁じているのは定格荷重を超える荷重である。
根拠: クレーン等安全規則 第23条の前提となる用語
問2
三相誘導電動機の回転方向を逆にする方法として、正しいものはどれか。
- 1電源電圧を下げる
- 2周波数を変える
- 33線すべてを入れ替える
- 4ブレーキを解放する
- 5三相電源のうち2線を入れ替える
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正解: 5 三相電源のうち2線を入れ替える
三相誘導電動機は回転磁界に従って回る。3線のうち任意の2線を入れ替えると回転磁界の向きが逆になり、電動機も逆転する。
根拠: 電気の基本(自己完結)
問3
クレーンの定期自主検査の頻度として、法令上正しいものはどれか。
- 1設置した後、1年以内ごとに1回
- 2設置した後、1月以内ごとに1回
- 3作業開始前に毎回
- 4設置した後、2年以内ごとに1回
- 5設置した後、6月以内ごとに1回
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正解: 1 設置した後、1年以内ごとに1回
クレーン則第34条第1項は、クレーンの定期自主検査を1年以内ごとに1回と定めている。
根拠: クレーン等安全規則 第34条
問4
質量2トンの荷を4本のワイヤロープでつり角度0度(垂直)でつるとき、1本あたりにかかる張力に最も近いものはどれか。重力加速度は9.8m/s²とし、荷重は4本に均等にかかるものとする。
- 1約2.0kN
- 2約19.6kN
- 3約1.2kN
- 4約9.8kN
- 5約4.9kN
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正解: 5 約4.9kN
荷の重量は 2000kg × 9.8m/s² = 19600N = 19.6kN。垂直につる4本に均等にかかるので 19.6 ÷ 4 = 4.9kN となる。つり角度がつくと1本あたりの張力は増える。
根拠: 力学の基本計算(自己完結)
問5
クレーンの「揚程」の説明として、最も適切なものはどれか。
- 1つり具を有効に上げ下げできる上限と下限の間の垂直距離
- 2走行レールの全長
- 3荷をつり上げる速度
- 4クレーンの全高
- 5ジブの長さ
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正解: 1 つり具を有効に上げ下げできる上限と下限の間の垂直距離
揚程はつり具の有効な上下移動範囲(上限と下限の垂直距離)である。
根拠: クレーン用語(自己完結)
問6
オームの法則を表す式として、正しいものはどれか(V:電圧、I:電流、R:抵抗)。
- 1R = V × I
- 2V = R ÷ I
- 3V = I × R
- 4V = I ÷ R
- 5I = V × R
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正解: 3 V = I × R
オームの法則: V = IR。100Vで10Ωなら電流は10A。
根拠: 電気の基本(自己完結)
問7
ジブクレーンの傾斜角の制限について、法令上正しいものはどれか。
- 1傾斜角に関する制限はない
- 2定格荷重の範囲内であれば傾斜角は自由である
- 3クレーン明細書に記載されているジブの傾斜角の範囲をこえて使用してはならない
- 4水平から45度以内と一律に定められている
- 5運転者の判断で傾斜角を決めてよい
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正解: 3 クレーン明細書に記載されているジブの傾斜角の範囲をこえて使用してはならない
クレーン則第24条は、ジブクレーンについてクレーン明細書記載のジブの傾斜角の範囲を超える使用を禁じている。
根拠: クレーン等安全規則 第24条
問8
力のモーメントの説明として、正しいものはどれか。
- 1力の大きさを距離で割った値
- 2力の大きさと時間の積
- 3力の大きさと、回転の中心から力の作用線までの距離(腕の長さ)の積
- 4力の大きさと速度の積
- 5質量と加速度の積
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正解: 3 力の大きさと、回転の中心から力の作用線までの距離(腕の長さ)の積
モーメント(N·m)は力と腕の長さの積で、物体を回転させようとする作用の大きさ。クレーンの転倒・安定の計算の基礎。
根拠: 力学の基本(自己完結)
問9
クレーンの運転で「地切り」とは何か。
- 1ワイヤロープを切断すること
- 2クレーンの電源を切ること
- 3走行レールから車輪を切り離すこと
- 4荷を地面に降ろすこと
- 5荷をわずかにつり上げ、地面から離した状態で玉掛けや荷の安定を確認すること
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正解: 5 荷をわずかにつり上げ、地面から離した状態で玉掛けや荷の安定を確認すること
地切りは荷を地面から少しだけ浮かせて一旦停止し、玉掛けの状態・荷の傾き・重心を確認する動作である。
根拠: クレーンの運転(自己完結)
問10
クレーンの給電方式のうち、トロリ線(集電子と接触する裸の導体)方式で特に注意すべき点として最も適切なものはどれか。
- 1回転方向が変わりやすい
- 2ケーブルが絡まりやすい
- 3充電部が露出しているため、接触による感電に注意する
- 4電圧が自動的に下がる
- 5特に注意点はない
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正解: 3 充電部が露出しているため、接触による感電に注意する
トロリ線給電は集電子が裸導体に摺動するため充電部が露出する。点検・修理は電源遮断が原則。
根拠: 電気の安全(自己完結)
ここまで10問。アプリには全129問と本番形式の模試があります。
問11
天井クレーン、橋形クレーン等転倒するおそれのないクレーンの落成検査で行う試験として、法令上正しいものはどれか。
- 1荷重試験に限る
- 2走行試験に限る
- 3安定度試験に限る
- 4荷重試験及び安定度試験
- 5いずれの試験も行わない
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正解: 1 荷重試験に限る
クレーン則第6条第2項ただし書は、天井クレーン等転倒するおそれのないクレーンの落成検査を荷重試験に限るとしている。
根拠: クレーン等安全規則 第6条
問12
つり荷が傾かないようにするための玉掛けの条件として、最も適切なものはどれか。
- 1つり角度を大きくする
- 2ワイヤロープを1本で結ぶ
- 3フックの中心が荷の重心の真上にくるようにする
- 4荷の端に玉掛けする
- 5フックの中心が荷の幾何学的中心の真上にくるようにする
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正解: 3 フックの中心が荷の重心の真上にくるようにする
荷はフックの鉛直線上に重心が来る位置で安定する。重心が偏った荷は玉掛け位置を重心側にずらす。
根拠: 玉掛けの力学(自己完結)
問13
クレーンの「定格速度」の説明として、正しいものはどれか。
- 1定格荷重に相当する荷重の荷をつって、巻上げ・走行・旋回・横行等を行う場合のそれぞれの最高速度
- 2走行のみの速度
- 3空荷のときの最高速度
- 4風速の限界値
- 5荷重試験のときの速度
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正解: 1 定格荷重に相当する荷重の荷をつって、巻上げ・走行・旋回・横行等を行う場合のそれぞれの最高速度
定格速度は定格荷重の荷をつった状態での各動作の最高速度である。
根拠: クレーン用語(自己完結)
問14
電気回路の「短絡(ショート)」の説明として、正しいものはどれか。
- 1電流が全く流れない状態
- 2電動機が過負荷で止まる状態
- 3回路の2点間が極めて小さい抵抗でつながり、大きな電流が流れる状態
- 4電圧が定格より低い状態
- 5回路が途中で切れて電流が流れない状態
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正解: 3 回路の2点間が極めて小さい抵抗でつながり、大きな電流が流れる状態
短絡は絶縁の破壊などで導体どうしが直接つながる状態で、過大電流により火災や機器損傷を招く。ヒューズや遮断器で保護する。
根拠: 電気の基本(自己完結)
問15
つり上げられている荷の下への立入りを禁止しなければならない場合として、法令上定められていないものはどれか。
- 1動力下降以外の方法により荷又はつり具を下降させるとき
- 2つりクランプ1個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき
- 3ワイヤロープを用いて二箇所で玉掛けをした荷がつり上げられているとき
- 4磁力又は陰圧により吸着させるつり具を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき
- 5ハッカーを用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき
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正解: 3 ワイヤロープを用いて二箇所で玉掛けをした荷がつり上げられているとき
クレーン則第29条は、ハッカー・つりクランプ1個・一箇所玉掛け・固定されていない複数の荷・吸着式つり具・動力下降以外の下降の場合に荷の下への立入りを禁止している。
根拠: クレーン等安全規則 第29条
問16
仕事率(動力)の説明として、正しいものはどれか。
- 1速度と時間の積
- 2仕事と時間の積
- 3単位時間あたりにする仕事(W=J/s)
- 4力と距離の積
- 5質量と加速度の積
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正解: 3 単位時間あたりにする仕事(W=J/s)
仕事率 P = W / t。98kJ の仕事を 20秒で行えば 4.9kW。
根拠: 力学の基本(自己完結)
問17
天井クレーンの「サドル」の説明として、最も適切なものはどれか。
- 1荷をつり下げるフック付きの滑車装置
- 2ガーダ両端で走行車輪を備え、ランウェイ上を走る部分
- 3巻上げ装置を載せてガーダ上を移動する台車
- 4運転者が乗ってクレーンを操作する箱
- 5トロリが横行するときに乗る水平の桁
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正解: 2 ガーダ両端で走行車輪を備え、ランウェイ上を走る部分
天井クレーンはガーダ・サドル・トロリで構成され、サドルは両端で走行車輪を支え、クレーン全体をランウェイ上で走行させる。
根拠: クレーンの構造(自己完結)
問18
配線用遮断器やヒューズなど「過電流遮断器」の役割として、最も適切なものはどれか。
- 1停電時に自動的にブレーキをかける
- 2過大な電流が流れたとき回路を遮断して過熱を防ぐ
- 3電動機の回転方向を正逆に切り替える
- 4電圧を下げて電動機の始動電流を抑える
- 5漏れ電流を検出して回路を遮断する
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正解: 2 過大な電流が流れたとき回路を遮断して過熱を防ぐ
電線には許容電流があり、超えると過熱して火災の原因になる。過電流遮断器は過大電流を検出して自動的に回路を切る。
根拠: 電気の安全(自己完結)
問19
玉掛用具として使用してはならないワイヤロープとして、法令上正しいものはどれか。
- 1使用開始から1年を経過したもの
- 2安全係数が8未満のもの
- 3素線の数の5パーセント以上の素線が切断しているもの
- 4直径の減少が公称径の3パーセントを超えるもの
- 5ワイヤロープ1よりの間で素線(フィラ線を除く)の数の10パーセント以上の素線が切断しているもの
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正解: 5 ワイヤロープ1よりの間で素線(フィラ線を除く)の数の10パーセント以上の素線が切断しているもの
クレーン則第215条は、素線切断10パーセント以上、直径減少7パーセント超、キンク、著しい形くずれ・腐食のあるワイヤロープの使用を禁じている。
根拠: クレーン等安全規則 第215条

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