毒物劇物取扱者 一問一答 無料問題16問|解答・解説・根拠つき
アプリに収録している112問から、出題範囲をまんべんなく16問選びました。本試験問題の転載ではない独自問題です。答えと解説は、各問題の「答えを見る」を開くと表示されます。登録は要りません。
問1
毒物及び劇物取締法の目的として正しいものはどれか。
- 1毒物及び劇物について、環境の保全を図ること
- 2毒物及び劇物について、保健衛生上の見地から必要な取締を行うこと
- 3毒物及び劇物を取り扱う労働者の安全を確保すること
- 4毒物及び劇物の産業上の利用を促進すること
- 5毒物及び劇物について、公衆衛生の向上及び増進を図ること
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正解: 2 毒物及び劇物について、保健衛生上の見地から必要な取締を行うこと
法第1条は、毒物及び劇物について保健衛生上の見地から必要な取締を行うことを目的と定める。医薬品のような有効性の確保や、環境・労働者保護は別の法律の役割である。
根拠: 毒物及び劇物取締法 第1条
問2
原子番号11、質量数23のナトリウム原子について正しいものはどれか。
- 1陽子11個、中性子12個、電子11個からなる
- 2陽子12個、中性子11個、電子12個からなる
- 3陽子23個、中性子11個、電子23個からなる
- 4陽子11個、中性子23個、電子11個からなる
- 5陽子11個、中性子11個、電子12個からなる
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正解: 1 陽子11個、中性子12個、電子11個からなる
原子番号=陽子数=(中性原子では)電子数。質量数=陽子数+中性子数なので、中性子数=23−11=12。
根拠: 基礎化学(高校化学の確立知識)
問3
硫酸の性状に関する記述として正しいものはどれか。
- 1黄褐色の揮発性の液体で、空気中で発煙する
- 2毒物に指定されている
- 3水で薄めると熱を吸収するので、硫酸に水を注いで希釈してよい
- 4蔗糖や木片に触れても変化しない
- 5無色の油状の液体で、水で薄めると多量の熱を発生するため、希釈するときは水に硫酸を少しずつ加える
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正解: 5 無色の油状の液体で、水で薄めると多量の熱を発生するため、希釈するときは水に硫酸を少しずつ加える
硫酸は無色・無臭の油状液体で不揮発性。強い吸湿性・脱水性をもち有機物を炭化する。希釈時に激しく発熱するので必ず水に硫酸を加える。10 %以下の製剤を除き劇物。
根拠: 毒物劇物の性状・貯蔵(薬学・化学の確立知識)
問4
硫酸の鑑別法として正しいものはどれか。
- 1塩化第二鉄水溶液を加えると紫色を呈する
- 2銅片を加えると赤褐色のガスを発生する
- 3水で薄めた液に塩化バリウム水溶液を加えると、塩酸や硝酸に溶けない白色の沈殿(硫酸バリウム)を生じる
- 4濃塩酸を近づけると白煙を生じる
- 5硝酸銀水溶液を加えると白色の沈殿を生じる
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正解: 3 水で薄めた液に塩化バリウム水溶液を加えると、塩酸や硝酸に溶けない白色の沈殿(硫酸バリウム)を生じる
硫酸イオンはバリウムイオンと反応して、酸に不溶の白色沈殿である硫酸バリウムを生じる。濃硫酸は蔗糖や木片を炭化して黒くすることでも見分けられる。
根拠: 毒物劇物の識別・廃棄(薬学・化学の確立知識)
問5
毒物又は劇物の営業の登録基準に関する記述として法令上正しいものはどれか。
- 1登録を取り消された者は、以後登録を受けることができない
- 2登録を取り消され、取消しの日から起算して5年を経過していない者には登録をしてはならない
- 3設備が厚生労働省令で定める基準に適合しなくても登録をしなければならない
- 4登録基準は都道府県知事が条例で定める
- 5登録を取り消され、取消しの日から起算して2年を経過していない者には登録をしてはならない
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正解: 5 登録を取り消され、取消しの日から起算して2年を経過していない者には登録をしてはならない
法第5条は、設備が厚生労働省令の基準に適合しないとき、又は登録取消しから2年を経過していないときは登録をしてはならないとする。設備基準は施行規則第4条の4にある。
根拠: 毒物及び劇物取締法 第5条
問6
水酸化ナトリウム NaOH(式量40)4.0 gを水に溶かして500 mLとした水溶液のモル濃度として正しいものはどれか。
- 12.0 mol/L
- 20.20 mol/L
- 30.10 mol/L
- 40.050 mol/L
- 50.40 mol/L
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正解: 2 0.20 mol/L
モル濃度[mol/L]=溶質の物質量[mol]÷溶液の体積[L]。NaOH 4.0 g÷40 g/mol=0.10 mol、体積500 mL=0.50 Lなので、0.10÷0.50=0.20 mol/L。
根拠: 基礎化学(高校化学の確立知識)
問7
過酸化水素水の貯蔵方法として最も適切なものはどれか。
- 1水中に沈めて貯蔵する
- 2金属製の容器に入れ、直射日光の当たる暖かい場所に貯蔵する
- 3石油中に貯蔵する
- 4少量の安定剤を加え、遮光した容器に入れて冷暗所に貯蔵し、分解で生じる気体が抜けるよう容器を完全には密栓しない
- 5有機物とともに貯蔵する
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正解: 4 少量の安定剤を加え、遮光した容器に入れて冷暗所に貯蔵し、分解で生じる気体が抜けるよう容器を完全には密栓しない
過酸化水素水は無色の液体で強い酸化性をもち、光・熱・金属イオン・有機物で分解して酸素を発生する。安定剤を加え、遮光容器で冷暗所に、内圧が逃げるよう栓に通気性をもたせて貯蔵する。6 %以下の製剤を除き劇物。
根拠: 毒物劇物の性状・貯蔵(薬学・化学の確立知識)
問8
ホルマリンの鑑別法として正しいものはどれか。
- 1水溶液に酸を加えると青酸臭を発する
- 2銅片を加えると赤褐色のガスを発生する
- 3塩化第二鉄水溶液で紫色を呈する
- 4塩化バリウム水溶液で白色沈殿を生じる
- 5アンモニア水を加え、さらに硝酸銀水溶液を加えて温めると銀を析出する(銀鏡反応)
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正解: 5 アンモニア水を加え、さらに硝酸銀水溶液を加えて温めると銀を析出する(銀鏡反応)
ホルムアルデヒドは還元性が強く、アンモニア性硝酸銀溶液を還元して銀鏡を作り、フェーリング液を還元して赤色の酸化第一銅を沈殿する。
根拠: 毒物劇物の識別・廃棄(薬学・化学の確立知識)
問9
毒物又は劇物の容器として飲食物の容器として通常使用される物を使用してはならないとする規定について、法令上正しいものはどれか。
- 1農業用の劇物に限り禁止される
- 2飲食物の容器であっても「医薬用外」と表示すれば使用できる
- 3毒物及びすべての劇物について、飲食物の容器として通常使用される物を使用してはならない
- 4特定毒物についてのみ禁止される
- 5毒物についてのみ禁止され、劇物には適用されない
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正解: 3 毒物及びすべての劇物について、飲食物の容器として通常使用される物を使用してはならない
法第11条第4項は、毒物又は厚生労働省令で定める劇物についてその容器として飲食物の容器として通常使用される物の使用を禁じ、施行規則第11条の4はその劇物をすべての劇物とする。飲料瓶等への小分けによる誤飲事故の防止規定である。
根拠: 毒物及び劇物取締法 第11条
問10
溶解度に関する記述として正しいものはどれか。
- 1気体の水への溶解度は、一般に温度が高くなるほど大きくなる
- 2飽和溶液を冷却しても結晶は析出しない
- 3固体の溶解度は、温度によらず一定である
- 4気体の水への溶解度は、圧力に反比例する
- 5気体の水への溶解度は、一般に温度が高くなるほど小さくなる
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正解: 5 気体の水への溶解度は、一般に温度が高くなるほど小さくなる
気体は温度が上がると溶解度が下がり(沸かした水から気泡が出る)、圧力に比例して溶解量が増す(ヘンリーの法則)。固体の多くは温度上昇で溶解度が増し、冷却で析出する(再結晶)。
根拠: 基礎化学(高校化学の確立知識)
ここまで10問。アプリには全112問と本番形式の模試があります。
問11
シアン化カリウムに関する記述として正しいものはどれか。
- 1水溶液は酸性を示す
- 2劇物に指定されている
- 3酸と反応しない
- 4空気中の湿気や二酸化炭素を吸収して徐々にシアン化水素を発生するので、密栓して貯蔵する
- 5赤色の液体である
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正解: 4 空気中の湿気や二酸化炭素を吸収して徐々にシアン化水素を発生するので、密栓して貯蔵する
シアン化カリウムKCNは白色の固体で潮解性があり、水溶液はアルカリ性。酸と接触するとシアン化水素を発生し、空気中の湿気と二酸化炭素でも徐々に分解してシアン化水素を出す。密栓し、酸類と離して貯蔵する。毒物。
根拠: 毒物劇物の性状・貯蔵(薬学・化学の確立知識)
問12
過酸化水素水の鑑別法として正しいものはどれか。
- 1塩化バリウム水溶液で白色沈殿を生じる
- 2暗所で青白い燐光を発する
- 3濃塩酸を近づけると白煙を生じる
- 4水溶液に酸を加えると青酸臭を発する
- 5硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液を加えると、その赤紫色を脱色し、酸素を発生する
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正解: 5 硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液を加えると、その赤紫色を脱色し、酸素を発生する
過酸化水素は相手により酸化剤にも還元剤にもなる。過マンガン酸カリウム(強い酸化剤)に対しては還元剤として働いて赤紫色を脱色し、酸素を発生する。ヨウ化カリウムデンプン紙に対しては酸化剤として青変させる。
根拠: 毒物劇物の識別・廃棄(薬学・化学の確立知識)
問13
法第3条の4の政令で定める物(発火性又は爆発性のある劇物)を交付する際に、交付を受ける者の氏名及び住所を確認した後、帳簿に記載しなければならない事項として厚生労働省令で定められているものの組合せとして正しいものはどれか。
- 1交付した劇物の名称、交付の年月日、交付を受けた者の年齢
- 2交付を受けた者の氏名及び住所のみ
- 3交付した劇物の名称及び数量、交付の年月日、交付を受けた者の職業
- 4交付した劇物の名称、交付の年月日、交付を受けた者の氏名及び住所
- 5交付した劇物の名称、使用目的、交付を受けた者の氏名
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正解: 4 交付した劇物の名称、交付の年月日、交付を受けた者の氏名及び住所
法第15条第2項・第3項は、発火性・爆発性の劇物(亜塩素酸ナトリウム等)の交付にあたり氏名・住所を確認し帳簿に記載することを求め、施行規則第12条の3が記載事項を交付した劇物の名称、交付の年月日、交付を受けた者の氏名及び住所と定める。帳簿は最終記載日から5年間保存する。
根拠: 毒物及び劇物取締法施行規則 第12条の3
問14
触媒の働きに関する記述として正しいものはどれか。
- 1反応の平衡を生成物側へ移動させる
- 2反応の活性化エネルギーを下げて反応速度を大きくするが、反応の前後で自身は変化しない
- 3反応速度を小さくする
- 4反応の前後で自身が消費される
- 5反応熱を大きくして反応を進める
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正解: 2 反応の活性化エネルギーを下げて反応速度を大きくするが、反応の前後で自身は変化しない
触媒は活性化エネルギーの小さい別の反応経路を与えて反応速度を大きくし、自身は反応前後で変化しない。反応熱や平衡の位置は変えない。反応速度は温度が高いほど、濃度が大きいほど大きくなる。
根拠: 基礎化学(高校化学の確立知識)
問15
フェノール(石炭酸)の性状に関する記述として正しいものはどれか。
- 1無臭で、空気中でも変色しない
- 2毒物に指定されている
- 3フェノール10 %以下を含有する製剤が劇物から除外される
- 4水溶液は強いアルカリ性を示す
- 5無色又は白色の結晶で特異臭があり、空気や光により次第に赤色を帯び、皮膚に触れると腐食する
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正解: 5 無色又は白色の結晶で特異臭があり、空気や光により次第に赤色を帯び、皮膚に触れると腐食する
フェノールC6H5OHは無色〜白色の針状結晶で特異臭がある。空気や光で酸化されて淡紅〜赤色を帯びる。水に少し溶けて弱酸性。皮膚に触れると白くなり腐食する。塩化第二鉄で紫色を呈する。5 %以下の製剤を除き劇物。
根拠: 毒物劇物の性状・貯蔵(薬学・化学の確立知識)
問16
重クロム酸カリウムの廃棄方法として最も適切なものはどれか。
- 1次亜塩素酸ナトリウムで酸化する(酸化法)
- 2蒸留して回収する(回収法)
- 3多量の水で希釈して処理する(希釈法)
- 4珪藻土に吸収させて焼却する(燃焼法)
- 5硫酸第一鉄等の還元剤で六価クロムを三価に還元した後、消石灰等で水酸化物として沈殿ろ過し、埋立処分する(還元沈殿法)
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正解: 5 硫酸第一鉄等の還元剤で六価クロムを三価に還元した後、消石灰等で水酸化物として沈殿ろ過し、埋立処分する(還元沈殿法)
クロム酸・重クロム酸などの六価クロムは、硫酸第一鉄などで三価クロムに還元し、消石灰などで水酸化クロムとして沈殿させて処理する(還元沈殿法)。
根拠: 毒物劇物の識別・廃棄(薬学・化学の確立知識)

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