潜水士 一問一答 無料問題17問|解答・解説・根拠つき
アプリに収録している116問から、出題範囲をまんべんなく17問選びました。本試験問題の転載ではない独自問題です。答えと解説は、各問題の「答えを見る」を開くと表示されます。登録は要りません。
問1
潜水業務への就業について、法令上正しいものはどれか。
- 1水深10メートル未満なら免許は不要
- 2特別の教育を修了した者であれば潜水業務につかせてよい
- 3高圧室内作業主任者免許があれば潜水業務につかせてよい
- 4免許は任意である
- 5潜水士免許を受けた者でなければ潜水業務につかせてはならない
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正解: 5 潜水士免許を受けた者でなければ潜水業務につかせてはならない
高圧則第12条は、潜水士免許を受けた者でなければ潜水業務につかせてはならないと定める。深さや作業内容による例外はない。
根拠: 高気圧作業安全衛生規則 第12条
問2
水深10メートルの海水中における絶対圧力に最も近い値はどれか(大気圧を約0.1MPaとする)。
- 1約1MPa
- 2約0.02MPa
- 3約0.1MPa
- 4約2MPa
- 5約0.2MPa
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正解: 5 約0.2MPa
海水中では水深10mごとに約0.1MPa(1気圧)の水圧が加わる。絶対圧=大気圧+水圧なので、10mで約0.2MPa、30mで約0.4MPa。
根拠: 潜水の物理(ボイル・ヘンリー・ダルトンの法則、浮力)
問3
減圧症の発生機序として正しいものはどれか。
- 1水温低下で血管が収縮する
- 2酸素が組織に溶けて中毒を起こす
- 3炭酸ガスが体内に蓄積する
- 4水圧で鼓膜が破れる
- 5潜水中に組織へ溶け込んだ窒素などの不活性ガスが、浮上で圧力が下がったときに気泡となって組織や血管を障害する
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正解: 5 潜水中に組織へ溶け込んだ窒素などの不活性ガスが、浮上で圧力が下がったときに気泡となって組織や血管を障害する
減圧症は過飽和になった不活性ガスが気泡化して起こる。関節痛(ベンズ)、皮膚のかゆみ・発疹、しびれや麻痺などの神経症状、呼吸困難(チョークス)などを呈する。
根拠: 高気圧障害(潜水医学の確立知識)
問4
送気式潜水で水深20メートル(絶対圧約3気圧)の潜水者に法令の送気量を確保するとき、空気圧縮機の水面換算の送気能力として必要な最小値はどれか(圧力調整器を使用しない場合)。
- 1毎分約180リットル
- 2毎分20リットル
- 3毎分240リットル
- 4毎分60リットル
- 5毎分120リットル
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正解: 1 毎分約180リットル
高圧則第28条の「水深の圧力下で毎分60L」を水面の空気量に直すと絶対気圧倍になる。20mは約3気圧なので180L/分。
根拠: 潜降・浮上の手順(高圧則の準用規定と減圧理論)
問5
空気圧縮機又は手押ポンプにより送気するときの、潜水業務従事者ごとの送気量(圧力調整器を使用しない場合)として法令上正しいものはどれか。
- 1その水深の圧力下において毎分60リットル以上
- 2送気量の定めはない
- 3その水深の圧力下において毎分40リットル以上
- 4大気圧下において毎分60リットル以上
- 5毎分100リットル以上
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正解: 1 その水深の圧力下において毎分60リットル以上
高圧則第28条第1項は、送気式潜水で潜水業務従事者ごとに、その水深の圧力下における送気量を毎分六十リットル以上とする。水面換算では水深の絶対気圧倍が要る。
根拠: 高気圧作業安全衛生規則 第28条
問6
水中での物の見え方について正しいものはどれか。
- 1赤い色が最も遠くまで見える
- 2実際と同じ大きさ・距離に見える
- 3実際より小さく遠くに見える
- 4水中では屈折は起こらない
- 5マスク越しには物が実際より大きく、近くに見える
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正解: 5 マスク越しには物が実際より大きく、近くに見える
光は水からマスク内の空気へ入るときに屈折し、物は約4/3倍大きく、約3/4の距離にあるように見える。また水は赤い光から吸収するので深くなると青緑色になる。
根拠: 潜水の物理(ボイル・ヘンリー・ダルトンの法則、浮力)
問7
窒素酔いについて正しいものはどれか。
- 1浅い潜水ほど起こりやすい
- 2減圧症の一種である
- 3高い窒素分圧による麻酔作用で、深く潜るほど強く、浮上すると回復する
- 4浮上しても回復しない
- 5窒素を全く含まないガスでも起こる
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正解: 3 高い窒素分圧による麻酔作用で、深く潜るほど強く、浮上すると回復する
窒素酔いは高分圧の窒素の麻酔作用で、判断力低下・多幸感・注意力散漫など酒に酔ったような状態になる。浮上で回復する。高圧則の窒素分圧上限400kPaはこれを防ぐ。
根拠: 高気圧障害(潜水医学の確立知識)
問8
送気式潜水における空気清浄装置の役割として正しいものはどれか。
- 1送気量を測る
- 2空気に酸素を添加する
- 3送気管の絡みを防ぐ
- 4圧縮空気中の油分・水分・臭気などを除去して潜水者に清浄な空気を送る
- 5送気圧を高める
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正解: 4 圧縮空気中の油分・水分・臭気などを除去して潜水者に清浄な空気を送る
空気清浄装置は圧縮空気に含まれる油ミスト・水分・臭気を除去する。高圧則第9条で送気式潜水に設置が義務付けられ、第34条で一月ごとの点検が要る。
根拠: 潜水器と送気設備の構造(潜水機器の確立知識)
問9
潜水業務における設備等の点検・修理の記録の保存期間として、法令上正しいものはどれか。
- 130年間
- 23年間
- 3保存義務はない
- 41年間
- 55年間
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正解: 2 3年間
高圧則第34条第3項は、点検又は修理等を行った都度その概要を記録し三年間保存することを求める。
根拠: 高気圧作業安全衛生規則 第34条
問10
スクーバ(自給気式潜水器)について正しいものはどれか。
- 1連絡員が不要なので単独潜水が原則
- 2水深の制限はない
- 3船上から送気管で送気する
- 4呼気を再利用する閉鎖回路式が一般的
- 5潜水者が携行するボンベの高圧空気を圧力調整器で減圧して呼吸する開放回路式が一般的である
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正解: 5 潜水者が携行するボンベの高圧空気を圧力調整器で減圧して呼吸する開放回路式が一般的である
スクーバは潜水者がボンベを携行し、圧力調整器(レギュレータ)で周囲圧まで減圧した空気を呼吸する。開放回路式では呼気を水中へ排出する。機動性が高い反面、送気量はボンベに限られる。
根拠: 潜水器と送気設備の構造(潜水機器の確立知識)
ここまで10問。アプリには全116問と本番形式の模試があります。
問11
潜降時に起こる圧外傷(スクイズ)の説明として正しいものはどれか。
- 1浮上時に空気が膨張して起こる
- 2水温による障害
- 3窒素の気泡による障害
- 4スクイズは起こらない
- 5体内の空気を含む空間(中耳・副鼻腔・マスク内など)の圧が外圧より低くなり、組織が引き込まれて損傷する
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正解: 5 体内の空気を含む空間(中耳・副鼻腔・マスク内など)の圧が外圧より低くなり、組織が引き込まれて損傷する
潜降で外圧が上がると、圧を合わせられない空間(中耳、副鼻腔、マスク、潜水服)が陰圧になり出血や痛みを生じる。耳抜き、マスク内への鼻からの呼気、潜水服への送気で防ぐ。
根拠: 高気圧障害(潜水医学の確立知識)
問12
浮上停止(減圧停止)の目的として正しいものはどれか。
- 1体温を回復させるため
- 2耳抜きをするため
- 3ボンベの残圧を確認するため
- 4視界に慣れるため
- 5体内に溶け込んだ不活性ガスを気泡にならない速さで排出させるため
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正解: 5 体内に溶け込んだ不活性ガスを気泡にならない速さで排出させるため
潜水中に組織へ溶けた窒素は浮上で過飽和になる。各半飽和組織の不活性ガス分圧が許容できる最大分圧(M値)を超えないように、所定の水深で所定の時間停止して排出を待つ。
根拠: 潜降・浮上の手順(高圧則の準用規定と減圧理論)
問13
高気圧業務健康診断個人票の保存期間として、法令上正しいものはどれか。
- 110年間
- 230年間
- 33年間
- 45年間
- 51年間
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正解: 4 5年間
高圧則第39条は、高気圧業務健康診断個人票(様式第一号)を作成し五年間保存することを求める。
根拠: 高気圧作業安全衛生規則 第39条
問14
ヘルメット式潜水で「潜水墜落」が起こる原因として正しいものはどれか。
- 1水温が低いこと
- 2ヘルメットが外れること
- 3送気が過多になること
- 4送気不足などで潜水服内の空気が減り、浮力を失って急に沈むこと
- 5浮上速度が速すぎること
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正解: 4 送気不足などで潜水服内の空気が減り、浮力を失って急に沈むこと
潜水墜落は浮力を失って急速に沈む現象で、深くなるほど服内の空気が圧縮され加速する。急激な水圧上昇で圧外傷(スクイズ)を起こす。送気の確保とさがり綱の使用で防ぐ。
根拠: 潜水器と送気設備の構造(潜水機器の確立知識)
問15
低体温症の予防と初期症状について正しいものはどれか。
- 1飲酒で体を温める
- 2保温性のある潜水服を用い、震え・手足のかじかみ・判断力の低下が出たら潜水を中止する
- 3低体温症は冬にしか起こらない
- 4水中では低体温は起こらない
- 5震えが止まれば回復した証拠
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正解: 2 保温性のある潜水服を用い、震え・手足のかじかみ・判断力の低下が出たら潜水を中止する
水の熱伝導は空気の約25倍で体温が奪われやすい。震え、手指の感覚低下、判断力低下が初期症状で、進むと震えが止まり意識障害に至る。保温服と潜水時間の管理で防ぐ。
根拠: 高気圧障害(潜水医学の確立知識)
問16
浮上中の呼吸について正しいものはどれか。
- 1浮上中は呼吸を止めるのが原則
- 2息を止めずに呼吸を続ける(吐き続ける)
- 3呼吸は浮上速度に関係しない
- 4できるだけ深く息を吸ったまま浮上する
- 5息を止めて一気に浮上する
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正解: 2 息を止めずに呼吸を続ける(吐き続ける)
浮上で周囲圧が下がると肺内の空気が膨張する。息を止めると肺胞が破れ、空気が血管に入る動脈ガス塞栓や気胸を起こす。浮上中は呼吸を続ける。
根拠: 高気圧障害(潜水医学の確立知識)
問17
潜水作業者が吸入する気体の酸素分圧の範囲として、法令上(第27条で準用される第15条)正しいものはどれか。
- 121キロパスカル以上100キロパスカル以下
- 250キロパスカル以上400キロパスカル以下
- 3制限はない
- 418キロパスカル以上220キロパスカル以下
- 518キロパスカル以上160キロパスカル以下
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正解: 5 18キロパスカル以上160キロパスカル以下
高圧則第15条第1項は酸素分圧を十八キロパスカル以上百六十キロパスカル以下(気こう室減圧時は二百二十以下)、窒素四百キロパスカル以下、炭酸ガス〇・五キロパスカル以下とし、第27条で潜水作業者に準用される。
根拠: 高気圧作業安全衛生規則 第15条

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