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エックス線作業主任者 一問一答 無料問題16問|解答・解説・根拠つき

アプリに収録している111問から、出題範囲をまんべんなく16問選びました。本試験問題の転載ではない独自問題です。答えと解説は、各問題の「答えを見る」を開くと表示されます。登録は要りません。

  1. 問1

    エックス線作業主任者の選任について、法令上正しいものはどれか。

    1. 1放射線装置ごとに選任する
    2. 2特別の教育を修了した者のうちから選任する
    3. 3エックス線作業主任者免許を受けた者のうちから、管理区域ごとに選任する
    4. 4第一種放射線取扱主任者であれば免許がなくても選任できる
    5. 5事業場ごとに1人選任すれば足りる
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    正解: 3 エックス線作業主任者免許を受けた者のうちから、管理区域ごとに選任する

    電離則第46条は、令第6条第5号の作業について、免許を受けた者のうちから管理区域ごとにエックス線作業主任者を選任することを義務付けている。

    根拠: 電離放射線障害防止規則 第46条

  2. 問2

    エックス線管において、エックス線が発生する仕組みとして正しいものはどれか。

    1. 1陽極から放出された陽電子が陰極に衝突して発生する
    2. 2フィラメントを加熱するとフィラメント自体からエックス線が出る
    3. 3陰極から放出された熱電子が高電圧で加速され、陽極のターゲットに衝突して発生する
    4. 4管内のガスが放電して発生する
    5. 5ターゲット中の原子核が崩壊して発生する
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    正解: 3 陰極から放出された熱電子が高電圧で加速され、陽極のターゲットに衝突して発生する

    エックス線管では、加熱した陰極フィラメントから出る熱電子を管電圧で加速し、陽極ターゲット(タングステン等)に衝突させてエックス線を発生させる。

    根拠: エックス線の発生と減弱(放射線物理の確立知識)

  3. 問3

    放射線の確定的影響について正しいものはどれか。

    1. 1重篤度は線量と無関係である
    2. 2しきい線量があり、線量が増えると症状の重篤度が増す
    3. 3しきい線量はなく、発生確率が線量に比例する
    4. 4低線量でも必ず発生する
    5. 5がんと遺伝的影響が代表例である
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    正解: 2 しきい線量があり、線量が増えると症状の重篤度が増す

    確定的影響(組織反応)は多数の細胞死によって起こり、しきい線量を超えると発生し、線量とともに重篤になる。放射線防護の目標はこれを完全に防ぐこと。

    根拠: 放射線の生体影響(放射線生物学の確立知識)

  4. 問4

    吸収線量の単位グレイ(Gy)の定義として正しいものはどれか。

    1. 1組織加重係数を乗じた線量
    2. 21秒間に1回の壊変
    3. 3空気1kgあたりに生じた電荷1クーロン
    4. 4物質1kgあたりに吸収された放射線エネルギー1ジュール
    5. 51ラド
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    正解: 4 物質1kgあたりに吸収された放射線エネルギー1ジュール

    吸収線量は単位質量あたりの吸収エネルギーで、1Gy=1J/kg。物質の種類を問わず定義できる。

    根拠: 放射線測定器の原理(放射線計測の確立知識)

  5. 問5

    放射線業務従事者(女性の特例を除く)の実効線量の限度として、法令上正しいものはどれか。

    1. 13月間につき5ミリシーベルトを超えない
    2. 21年間につき20ミリシーベルトを超えない
    3. 35年間につき50ミリシーベルトを超えない
    4. 45年間につき100ミリシーベルトを超えず、かつ、1年間につき50ミリシーベルトを超えない
    5. 51年間につき100ミリシーベルトを超えない
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    正解: 4 5年間につき100ミリシーベルトを超えず、かつ、1年間につき50ミリシーベルトを超えない

    電離則第4条第1項は、放射線業務従事者の実効線量が五年間につき百ミリシーベルト、かつ一年間につき五十ミリシーベルトを超えないようにすることを求める。

    根拠: 電離放射線障害防止規則 第4条

  6. 問6

    エックス線管のターゲットにタングステンが多く用いられる理由として、正しいものの組合せはどれか。

    1. 1原子番号が小さく散乱が少ないこと、密度が小さいこと
    2. 2放射性同位元素を含むこと
    3. 3特性エックス線を出さないこと
    4. 4原子番号が大きく制動エックス線の発生効率が高いこと、融点が高く熱に耐えること
    5. 5電気抵抗が大きいこと、安価であること
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    正解: 4 原子番号が大きく制動エックス線の発生効率が高いこと、融点が高く熱に耐えること

    制動エックス線の発生効率はターゲットの原子番号に比例して高くなり、電子エネルギーの大部分(約99%)は熱になるので高融点のタングステン(Z=74)が使われる。

    根拠: エックス線の発生と減弱(放射線物理の確立知識)

  7. 問7

    男性の生殖腺(精巣)の一時的不妊のしきい線量に最も近い値はどれか。

    1. 1約0.01Gy
    2. 2約5Gy
    3. 3約20Gy
    4. 4約0.15Gy
    5. 5しきい値はない
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    正解: 4 約0.15Gy

    精巣は感受性が高く、約0.15Gyの急性被ばくで一時的不妊が生じる。永久不妊は約3.5〜6Gy。女性の永久不妊は約2.5〜6Gy。

    根拠: 放射線の生体影響(放射線生物学の確立知識)

  8. 問8

    シンチレーション検出器(NaI(Tl))について正しいものはどれか。

    1. 1光電子増倍管は不要である
    2. 2感度がGM計数管より著しく低い
    3. 3放射線で生じた蛍光を光電子増倍管で電気信号にし、感度が高くエネルギー分析もできる
    4. 4気体の電離を利用する
    5. 5エネルギー分析はできない
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    正解: 3 放射線で生じた蛍光を光電子増倍管で電気信号にし、感度が高くエネルギー分析もできる

    NaI(Tl)シンチレータは放射線のエネルギーに比例した光を出し、光電子増倍管で増幅する。検出効率が高く低線量率に向き、波高分析でエネルギースペクトルも得られる。

    根拠: 放射線測定器の原理(放射線計測の確立知識)

  9. 問9

    放射線装置室について、法令上正しいものはどれか。

    1. 1出入口にはすべてインターロックを設けなければならない
    2. 2室内には必ず自動警報装置を設けなければならない
    3. 3標識の掲示は任意である
    4. 4入口にその旨を明記した標識を掲げなければならない
    5. 5放射線装置室には誰でも立ち入ることができる
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    正解: 4 入口にその旨を明記した標識を掲げなければならない

    電離則第15条第2項は、放射線装置室の入口にその旨を明記した標識を掲げることを義務付けている。

    根拠: 電離放射線障害防止規則 第15条

  10. 問10

    コンプトン散乱について、正しいものはどれか。

    1. 1光子は消滅して電子対になる
    2. 2散乱エックス線のエネルギーは入射より高い
    3. 3散乱角が大きいほど散乱線のエネルギーは高い
    4. 4原子番号が大きいほど起こりやすい
    5. 5散乱エックス線のエネルギーは入射より低く、散乱角が大きいほど低い
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    正解: 5 散乱エックス線のエネルギーは入射より低く、散乱角が大きいほど低い

    コンプトン散乱では光子が自由電子とみなせる電子に衝突してエネルギーの一部を与え、低いエネルギーの散乱光子として方向を変える。散乱角180度(後方散乱)で最もエネルギーが低い。

    根拠: エックス線の発生と減弱(放射線物理の確立知識)

    ここまで10問。アプリには全111問と本番形式の模試があります。

  11. 問11

    放射線がDNAに与える損傷のうち、細胞死や突然変異に最も関係が深いものはどれか。

    1. 1一本鎖切断
    2. 2二本鎖切断
    3. 3水素結合の一時的な切断
    4. 4塩基の脱アミノ
    5. 5損傷は生じない
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    正解: 2 二本鎖切断

    DNA損傷には塩基損傷、一本鎖切断、二本鎖切断などがあるが、二本鎖切断は修復が困難で染色体異常や細胞死、突然変異の主因となる。

    根拠: 放射線の生体影響(放射線生物学の確立知識)

  12. 問12

    サーベイメータの時定数を大きくしたときの影響として正しいものはどれか。

    1. 1応答が速くなる
    2. 2感度が上がる
    3. 3指示値の変動は小さくなるが、応答が遅くなる
    4. 4指示値の変動が大きくなる
    5. 5エネルギー依存性が小さくなる
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    正解: 3 指示値の変動は小さくなるが、応答が遅くなる

    時定数は指示計の平均化時間。大きいと統計的な揺らぎは減るが、安定した指示を得るまで時定数の約3倍の時間が要る。急いで読むと低めに読む。

    根拠: 放射線測定器の原理(放射線計測の確立知識)

  13. 問13

    エックス線装置を取り扱う業務に労働者を就かせるときに行う特別の教育の科目として、法令上定められているものはどれか。

    1. 1応急手当の方法
    2. 2エックス線の測定に関する知識
    3. 3放射線装置室の設計
    4. 4電離放射線の生体に与える影響
    5. 5管理区域の設定方法
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    正解: 4 電離放射線の生体に与える影響

    電離則第52条の5第1項は、作業の方法、装置の構造及び取扱い、電離放射線の生体に与える影響、関係法令の4科目について特別の教育を行うことを求める。

    根拠: 電離放射線障害防止規則 第52条の5

  14. 問14

    ICRP 2007年勧告の組織加重係数が最も大きい組織の組合せはどれか。

    1. 1甲状腺・肝臓・食道・膀胱
    2. 2生殖腺のみが最大
    3. 3皮膚・骨表面・脳・唾液腺
    4. 4眼の水晶体
    5. 5骨髄(赤色)・結腸・肺・胃・乳房
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    正解: 5 骨髄(赤色)・結腸・肺・胃・乳房

    ICRP2007勧告では、骨髄・結腸・肺・胃・乳房が0.12、生殖腺0.08、膀胱・食道・肝臓・甲状腺0.04、骨表面・脳・唾液腺・皮膚0.01、残りの組織0.12(合計1)。

    根拠: 線量の概念と防護量(ICRP勧告・電離則の枠組み)

  15. 問15

    放射線の遺伝的影響について正しいものはどれか。

    1. 1しきい線量がある確定的影響である
    2. 2エックス線では起こりえない
    3. 3被ばくした本人に現れる影響である
    4. 4生殖細胞の突然変異が子孫に伝わる影響で、確率的影響に分類される
    5. 5胎児の奇形のことである
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    正解: 4 生殖細胞の突然変異が子孫に伝わる影響で、確率的影響に分類される

    遺伝的影響は生殖細胞の遺伝子・染色体の変異が次世代に伝わるもので、しきい値のない確率的影響として扱う。生殖腺の組織加重係数(0.08)に反映されている。

    根拠: 放射線の生体影響(放射線生物学の確立知識)

  16. 問16

    検出器の印加電圧と出力パルスの関係で、「ガス増幅があり、パルス波高が入射放射線のエネルギーに比例する」領域で動作する検出器はどれか。

    1. 1電離箱
    2. 2シンチレーション検出器
    3. 3比例計数管
    4. 4GM計数管
    5. 5半導体検出器
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    正解: 3 比例計数管

    気体検出器は印加電圧により、再結合領域→電離箱領域→比例領域→制限比例領域→GM領域→連続放電領域と動作が変わる。比例計数管はガス増幅がありながら波高がエネルギーに比例する。

    根拠: 放射線測定器の原理(放射線計測の確立知識)

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